「レジの税率を変えるだけなら、すぐ終わるでしょ?」
そう思ってた。
スマホの設定画面みたいに、「8%」を「0%」に書き換えて保存ボタンを押せば終わり。
今どきのレジって、そのイメージ。

でも実際のレジ——というより、今のPOSシステムって、もう単体で動いてる機械じゃないらしい。
スーパーのレジは、本部の管理システムと繋がっていて、在庫管理とも繋がっていて、銀行の決済ネットワークとも繋がっている。
しかも、その先には会計ソフトや税務処理までぶら下がっている。
レジというより、「社会の配線の末端」みたいな感じ。
だから、「食料品だけ消費税0%にします」という話も、単純な数字変更では済まないのかな。
特に厄介なのが、「0」という数字らしい。
これ、感覚的には「税金なし」なんだけど、システムの世界では全部意味が違う。
・免税
・非課税
・税率0%
人間から見ると似たようなものに見えるけど、会計上は別物。
ここを雑に扱うと、あとで納税データがズレる。
軽減税率の時も、「これはお菓子なのか食品なのか」「みりん風調味料は酒なのか」みたいな話が大量発生したけど、あれを全国規模で、しかも数万点単位の商品に対してやる。
想像するとちょっと気が遠くなるけど、大手チェーンならできそうな気もするんだけど。
でも大手チェーンだけ直せば終わりじゃない。
最新POSを入れてるコンビニもあれば、手書き値札で頑張ってる個人商店もある。
その全部が、一斉に税率変更へ対応しないといけない。
だから「1年必要です」と言われると、最初は長すぎる気がするけど、裏側を想像すると「え〜、そうなの〜?…」ってなる。
なんというか。
レジの数字って、ただの数字じゃないのか。
あれは、日本中の「お金の地図」と繋がってる。
だから、本当に「食料品0%」みたいな日が来るなら、それはレジ設定変更というより、日本全体で行う巨大な配線工事に近いのかもしれない。
なんでこんな複雑にしちゃったかね。
ありがとう